口内炎は、口腔の病気の中で最も多くみられる粘膜に起こる炎症です。
その原因はウイルスの感染や細菌の繁殖・ストレスなど様々です。
胃腸などの体調を崩した時にできやすく、症状としては粘膜が赤く腫れたり、水泡ができたりし、痛みや嫌な臭い、出血などを伴います。
口内炎の中で最も多いのがアフタ性口内炎と呼ばれるもので、
直径5～6mm以下の白っぽい潰痬の周りが赤い輪になっており、痛みを伴います。

＜予防のポイント＞
●体調を整える
夜更かしや過労・偏った食生活などによって、生理的なバランスが乱れると、身体の抵抗力が弱まり、その結果として口内炎を起こしやすくなる傾向があります。体調に気を配り、生活のリズムを保つことを心掛けましょう。

●虫歯をつくらない
虫歯はその症状自体が生活に支障をきたしますが、口の中に細菌などを繁殖させる元となり、口内炎の原因にもなってしまいます。口腔内を健康に保つ上でも、普段から正しい歯磨きを習慣づけて、虫歯の予防に努めることが大切です。虫歯がある場合は、すぐに治療しましょう。

＜口内炎のケア＞
●口の中を清潔に
口内炎は通常1～2週間で治りますが、症状を長引かせたり悪化させてしまうと厄介です。
食後にはきちんと歯を磨き、うがいを頻繁に行うなど毎日の習慣が大切です。

●傷口を保護する
刺激物を控え、口内炎治療軟膏などを塗ると痛みが和らぎ、傷の修復を早めます。

●ビタミンB2などの補給を
栄養のバランスをとり、ビタミンB群・ビタミンCなどの不足を補うこともケアのポイントです。特にビタミンB2は粘膜の修復作用があり、ビタミンCは細菌に対する抵抗力を高めてくれます。